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さて、今回のテーマは「なぜアフリカ勢は中長距離で圧倒的に強いのか?」という疑問です。
テレビで観戦していると、ケニア🇰🇪やエチオピア🇪🇹の選手たちが、まるで大地と一体化するかのように軽やかに走る姿を目にします。(国旗わかります?)
その姿に「どうして彼らはこんなに強いんだろう?」と感じたことがある人も多いはず。今日はその秘密を「科学的な理由」と「文化的な理由」の両面から掘り下げ、日本人選手がどう立ち向かうのかについても考えていきましょう。


科学的な理由:生まれ持った身体的特徴
1. 自然な高地トレーニング
ケニアやエチオピアの多くの選手は、標高2,000mを超える高地で生活しています。酸素が薄い環境で育つことで、体は酸素を効率よく取り込む能力を高め、心肺機能が強化されます。これは「高地トレーニング」と同じ効果を持ち、スタミナ面で他地域の選手に比べ圧倒的に有利になるのです。
私たちにとっては、毎日が富士山の中腹で暮らしているようなもの。自然と心肺機能が鍛えられるのですから、レースで驚異的な持久力を発揮するのも納得です。

2. 効率の良い身体構造
彼らの身体的特徴も大きな要因です。アフリカ系選手は、長くて細い脚や小さめのふくらはぎを持つことが多く、走行時に無駄なエネルギーを使わない効率的な身体構造をしています。これは「マラソン向きの体型」と言えるでしょう。
対照的に、日本人選手は筋肉のつき方や体格の違いからスピードの持続性ではやや不利ですが、その分フォームの改善や科学的トレーニングで差を縮めています。
3. 遺伝🧬的要素はあるのか?
しばしば「アフリカ人は遺伝的に有利」と言われますが、実際には単純な遺伝だけで説明するのは難しいです。ただし、過去数十年にわたり高地出身の選手が世界の舞台で活躍し続けているのは事実。環境と身体特性の組み合わせが「強さの方程式」を作り出していると言えるでしょう。
文化的な理由:走る🏃♂️ことが生活の一部
1. 生活に根付いた「走る習慣」🏃💨💨
ケニアやエチオピアの農村部では、子どもたちが通学や家族の手伝いで何キロも走ることが日常です。生活そのものがトレーニングになっているため、特別な練習をしなくても自然と基礎体力が身についていきます。
私たち日本人の多くは「走るのは体育の授業くらい」という経験に留まります。文化の違いがそのまま競技力の差に現れているのです。


2. 強いモチベーションと社会的背景
世界陸上東京2025は、ただのスポーツイベントではなく、人生そのものを凝縮した人間ドラマの連続です。最速、最強、最高の舞台で、選手たちが見せる一瞬の輝き。その瞬間を、あなたも体感してみませんか?
「この夏、心を動かすのはどの瞬間だろう?」――その答えを探す旅が、いま始まろうとしています。ワクワクしますね〜。
写真提供: Getty Images
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